インビザライン矯正と他の矯正治療との違い

Contents

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、透明な取り外し可能のマウスピースを使用する歯列矯正法です。マウスピース矯正では、まず歯型を取り、少しだけ理想形の歯並びに近づけた模型を作成します。そして、その歯型に合ったマウスピースを製作し、数週間装着して治療します。すると、マウスピースの形に歯並びが矯正され、模型と同じ歯並びへと歯が移動していきます。 これを数回繰り返すことで段々と最終的に目指す理想の歯並びへ近づける矯正治療です。

マウスピース矯正は基本的に非抜歯で行う矯正法のため、症状によっては適用できない場合がありますが、軽度の歯列矯正の場合には比較的治療期間も短く、治療費も抑えて治療を行うことができます。

マウスピース矯正の種類

インビザライン

インビザラインは、世界各国で140万人を超える患者さまに使用されている透明なマウスピース型の矯正装置です。治療前の歯並びの状態を3Dコンピューターソフトで解析し、治療開始から終了までの歯の動きをシミュレーションします。そのデータを使用し、歯並びを少しずつ理想の歯並びに近づけていく数十個の一連の矯正装置を一括してカスタムメイドで製作します。

アソアライナー

アソアライナーは、透明で薄く審美的なマウスピース型の矯正装置です。装置の作用原理は材料の弾性を利用し、必要な力を必要な部位に加えることで歯を移動させる仕組みです。通常約1ヵ月に一度の間隔で歯型をとって、都度マウスピースを製作します。

厚みの違う3種類(ソフト0.5mm、ミディアム0.6mm 、ハード0.8mm)のマウスピースで矯正に必要な力をコントロールできるので、痛みを軽減させることがでます。基本的には前歯の移動が中心となります。

スマイルトゥルー

SmileTRU(スマイルトゥルー)は、米国で開発された、世界各国で実績のあるマウスピース型(アライナー)矯正システムです。薄く透明なマウスピースを使用するため目立たず、とても気づかれにくい。そして違和感やストレスが少なく、費用もリーズナブルなのが特徴です。

不正な歯並びは、顎骨の問題(上下の顎骨の大きさのバランスが悪い)、歯の生える位置の問題に分けられます。SmileTRUでは顎骨は治さず、歯の移動のみ行います。

プレオルソ

プレオルソとは、小児用のトレーナー装置です。

プレオルソは生活習慣が原因である悪い歯並びの形「アーチフォーム」を整える事をの得意としています。成長期の「出っ歯」「受け口」「開咬」など、前歯の噛み合わせの問題への治療にはとても効果的です。また、永久歯の生えるスペース不足についてはゆっくりと外側に広がります。

しかし、プレオルソにも難しい歯の移動もあります。それは「八重歯」など犬歯の生えるスペースの問題や前後的スペースの獲得、歯の捻じれなど細かい歯並びの整列、「はさみ状咬合」や「交叉咬合」など奥歯の噛み合わせの問題を改善するのは苦手な傾向があります。

他の矯正治療と違う点(プレオルソを除く)

透明で目立たない装置を使った矯正治療

マウスピース矯正に使う装置は薄い透明なプラスチック素材なので、装着していることに気付きにくいという利点があります。装置が目立たないため、気づかれる事はほとんどなく、口元を気にせずに笑顔を見せる事が出来るため、接客業の方でも安心して治療が出来ます。

装置は自分で取り外し可能で快適・清潔

装置を取り外しが可能なため、歯磨きがしやすく、お口の中を清潔に保つ事が出来ます。また、装置を取り外して食事をするため、食事も通常通り取る事が出来、装置に食べ物が付着する事もありません。装置は約2週間を目安に新しいものに交換して歯を動かしていくため、他のものと比べると、清潔に保てます。

痛みが少ない

マウスピースのため、口腔内にぶつかるところがなく、個人差はありますが、口内炎などの症状や、不快感はほとんどありません。

始める前に結果のイメージがわかる

インビザライン矯正の場合はコンピューター上で歯の動きをチェックしますので、どのように歯が動いていくのか、マウスピースをいくつ使い、どのくらいの期間で終わるのかがわかります。

歯の動きは患者さま自身でコントロール

歯科医師が歯の移動をコントロールするワイヤー矯正に対し、インビザライン矯正は、患者さまがマウスピースをつけている時間に歯を動かします。装置を1日20時間以上使わないと、計画通りに歯が動かず、治療がうまくいきません。

患者さん自身が装置を20時間以上使うことが、治療成功のための重要なカギとなり、インビザラインは患者さんの協力と自己管理がとても重要な治療になります。

金属アレルギーの人も安心

素材は柔らかいプライスティックなので、金属アレルギーの人でも治療が可能です。

マウスピースでの治療が適さない症状もあります

歯ならびの状態によっては、マウスピースでの治療が適さない場合があります。

奥歯で噛んだ状態を鏡の前でみて下の歯が半分以上見える方は、マウスピース矯正で比較的簡単に治療を行う事ができます。これはでこぼこが強い・弱いは関係ありません。マウスピース矯正は前歯を挺出させる(伸ばす方向への移動)が比較的容易だからです。

逆に、過蓋咬合と呼ばれる下の歯が半分以上隠れている・上の裏側の歯茎に下の前歯が食い込んでいるようなケースは、前歯の歯根を大きく動かさなくてはならず、マウスピース矯正では難易度が高いケースになります。

通院回数が少ないため忙しい人でも治療しやすい

他のマウスピースタイプの矯正装置の場合、毎月歯型を取って新しいマウスピースを作製する必要がありますが、インビザラインは治療前にコンピューターで治療後までの型を作るため1ヶ月半から3ヶ月おきの通院で済みます。

おすすめの記事