インビザラインの失敗

インビザラインは、治療前にコンピューターシミュレーションをおこなうことができるため、歯の動く過程や治療後の歯並びを確認することができます。これにより、安全で正確な治療計画を立てることができる治療法なのですが、場合によってはインビザライン治療が失敗してしまうこともあるのです。

インビザラインの失敗の原因と失敗しないための対処法

治療計画が適切でない場合

インビザラインは、専用の口腔内スキャナー「iTero element」を用いて口腔内のデータを得ることができます。そのデータと歯科用CTやX線での画像データを基に、クリンチェックというシミュレーションソフトを使用して、事前にコンピューターシミュレーションをおこなうことによって、治療計画を立てて歯を動かしていきます。しかし、あくまでシミュレーションなので、治療途中に思うように歯が動かなかったり、計画通りに進まなくなることもあり、その際は歯科医師の判断による治療計画の修正が必要になります。しかし、医師が修正をうまくおこなえない場合、治療が失敗してしまうのです。

インビザラインの治療計画は、歯科矯正に関する高度な技術と豊富な知識や経験が必要になるため、治療計画を柔軟に修正対応できる医師のもとで治療をおこなうことが重要なのです。

装置の交換時期を守らない場合

インビザラインは10日〜2週間ごとに新しいアライナーと呼ばれるマウスピース型の装置を交換して、歯を少しずつ動かしていくことで歯を整えていきます。インビザラインは、このアライナーをご自身で交換するため、交換時期を守らずに怠ってしまうことで、治療計画どおりに歯が動かずに治療が失敗してしまうのです。

交換時期については、通院時に医師からの指示があるため、交換時期をしっかりと守ることが大切です。

装着時間が不足している場合

ご自身で取り外しができることが大きなメリットであるインビザラインですが、自由に取り外すことができるため、患者さんご自身の自己管理が重要となる矯正治療です。また、治療計画どおりに歯を動かすためには、1日20時間以上の装着が必要となります。しかし、長時間外していたり着け外しを繰り返してしまうことで、装着時間が20時間を下回ってしまうと、治療計画どおりに歯が動かないだけでなく、装置が歯に入らなくなり、治療が失敗してしまうのです。そのため、治療期間中は必ず医師の指示通りの装着時間を守り続けていくという、患者さんの強い意志が大切になります。

インビザラインに適さない症例の場合

不正咬合(悪い歯並び)の状態によっては、インビザライン矯正が適さない場合もあります。根本的な原因が顎の骨格にある場合の不正咬合や、重度の不正咬合といった難症例の場合は、ブラケット矯正を併用したり、外科矯正治療をおこなうこともあります。しかし、全ての症例をインビザラインによって治療してしまうことで、治療が失敗に繋がることもあります。そのため、望んだ矯正結果を得るためには、インビザラインが適している不正咬合かどうかの医師の正しい見極めが必要です。

口腔内が不衛生な場合

インビザラインは、装置を自由に取り外すことが可能な矯正治療であるため、歯磨きの際に取り外すことで普段と同じようにおこなうことができます。そのため、ブラケット矯正などに比べると、口腔内のケアは格段に容易です。しかし、装置を装着している間は歯を守る役割の唾液が循環しにくくなっているので、普段の歯磨きなどのセルフケアを怠ったってしまった場合は、口腔内に細菌が繁殖してしまうため、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。虫歯や歯周病になってしまうと、治療が必要になるため、計画どおりに矯正治療を進められなくなり、治療が失敗する場合があります。そうならないためにも、ご自身での歯磨きなどのセルフケアを適切におこない、口腔内を常に清潔な状態にしておくことが大切なのです。

インビザライン実績評価とは

インビザラインには、一年ごとにインビザライン実績評価をおこなっており、インビザラインを使用した治療をおこなう歯科医師の年間の症例実績に対して、世界共通の7つのランクが設定されており、年間症例数が1件以上の場合を「ブロンズ・プロバイダー」、11件以上を「シルバー・プロバイダー」、21件以上を「ゴールド・プロバイダー」、51件以上を「プラチナ・プロバイダー」、101件以上を「プラチナエリート・プロバイダー」、151件以上を「ダイアモンド・プロバイダー」、そして401件以上の年間症例数がある歯科医院を、「ブラックダイアモンド・プロバイダー」とランク付けしています。中でも「ブラックダイヤモンド・プロバイダー」は、全世界のトップから上位約1%の医師のみが受賞できる賞であり、401件以上の症例を経験していることから、豊富な実績と経験を兼ね備えた信頼できる歯科医院であるといえることから、インビザラインを失敗しないための医院選びの一つの基準になるのです。

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