インビザラインのクリンチェック

マウスピース矯正について調べたりしていると、度々、「インビザライン」や「クリンチェック」という言葉を目にするかと思います。インビザラインとは、1997年にアメリカで誕生した、見た目を気にすることなく矯正治療ができるマウスピース型矯正治療法の一種です。インビザラインは、現在全世界で400万人以上が治療する非常に人気の高い矯正方法です。

では「クリンチェック」とは何かご存知でしょうか?

クリンチェックとは、インビザライン矯正治療でどのように歯を動かしていくかを3次元的にシミュレーションすることができるソフトのことを言います。販売名称は「クリンチェック・ソフトウェア」と言い、パソコンに入っている、ワードやエクセル、または携帯のアプリのようなものです。

クリンチェックのことを、治療計画と解釈している方もいらっしゃるかと思いますが、このソフトウェアによって、コンピューターの画面上で歯が移動していく様子を詳細にシミュレーションしながら、治療開始から完了までの治療計画の検討と立案することができるのです。

クリンチェックの流れ

では、どのようにクリンチェックを使い、治療計画を立てていくのかをご紹介致します。

まず最初に、最先端のCTスキャナマシン「iTero Element」というマシンを使い、患者様の口腔内と歯型をスキャンします。そしてiTero Elementで読み取ったデータを元に精度の高い模型をコンピューター上に取り込み具現化していきます。

その後クリンチェックを使用して、コンピューターの画面上で歯の移動をシミュレーションをし、治療開始から完了までの治療計画を立ていきます。

インビザライン矯正に限らず、すべての矯正歯科治療は、歯が最短経路を移動し、本来あるべき場所へと動いているわけではありません。途中で、歯の無駄な動きがあったりした場合は、ロスタイムが生まれてしまいます。全ての歯を100%予定通りに動かすということは、人間の手だけでは難しいです。 ところが、クリンチェックで、歯の動きを綿密にコンピューター画面でシミュレーションできるというのは、治療における歯の動きのイメージを明確に掴むことが出来ます。よってロスタイムが生まれにくくなり、且つ治療の流れが目に見えるため患者様のモチベーションアップおよび維持にも繋がります。

仮に歯の動きが少しズレてしまっても、その事に早く気付くことが出来るため、すぐに修正ができます。このようなことから、ワイヤーで矯正治療を行うよりも、インビザライン矯正の方が治療期間が短くて済むケースもあります。

またさらに、治療が完了するまでの全ての過程を正確にシミュレーションできることで、治療開始前に、治療期間が正確に予測することができます。この点も安心材料となり、治療中のモチベーション維持に繋がると考えています。そしてアメリカからマウスピースが治療期間分届いたらいよいよ矯正治療の開始となります。

インビザラインについて

記事の冒頭で、インビザラインについて簡潔にご紹介しましたが、もう少しインビザラインについてご説明したいと思います。

インビザライン矯正は、まず目立ちにくく、見た目を気にしなくていいと言う点が特徴です。また、食事や歯磨きなどの際に簡単に取り外しができるため、矯正装置であるマウスピースを清潔に保つことが出来ます。痛みを感じることには個人差はありますが、一度に歯を動かす距離が小さいため、歯が動く痛みは少なく、他の装置のように矯正装置でお口を傷つけてしまう心配もありません。一般的にイメージされやすい、金属製のワイヤーやブラケットを使用しないため、口の中に金属を入れることに抵抗のある方や、金属アレルギーをお持ちであっても安心して矯正治療を受けることができます。

さらに従来のマウスピース矯正では困難とされていた症例にも比較的幅広く対応することができ、その点も全世界で400万人以上の方が治療する人気の秘訣の一つかと思います。

インビザライン矯正は、口腔内をスキャニングし、精密検査で得られた3Dのデータをアメリカへ送り、一人一人に合わせたオーダーメイドのマウスピースを設計し製作します。そして、インビザライン治療の全過程で必要とされるマウスピースが一度に製造され、手元に届きます。

医師が定期的にチェックをしながら、医師の指示のもと、2週間ごとにマウスピースをご自分で交換して治療を進めていきます。

インビザライン矯正は、患者様の協力と努力が必要で、1日20時間以上マウスピースの装着をしていただく必要があります。マウスピースを装着する時間が少なかったりすると、治療期間が延びたり、最悪の場合、治療が失敗する可能性もあります。そのため、患者様のモチベーションは、非常に重要なものと考え、その点、治療経過ないし完了までを、3D画像で見られると言うのはモチベーション維持に繋がるかと思います。

現在、デジタル矯正方法は様々ありますが、その中でも、群を抜いているのがインビザラインのシミュレーションソフトである「クリンチェック」です。

従来1本1本の歯がどのように動いていくかを見ることはできませんでした。しかしクリンチェックの登場により、3D動画を通して途中経過ないし完了までを実際に目で見て、シミュレーションできるようになったことは、何よりも患者様にとって、治療中の不安が減り、モチベーションの維持に繋がったと考えます。

世界中の膨大な臨床データがベースとなり、クリンチェックソフトウェアによる治療計画が行われるのですが、機械が担う部分が大きいからといって、どのクリニックで治療を受けても同じ結果になる訳ではありません。出来上がった治療計画を医師が確認し、必要に応じて修正をしていきます。そのため、医師の経験や症例数によって仕上がりや、治療期間が大きく異なってくるのです。

インビザライン矯正に興味を持たれている方は、一度、信頼のおける大分県のクリニックに相談されてみてはいかがでしょうか。

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