インビザライン矯正とは

インビザラインは、アメリカで1998年に開発されたマウスピース型矯正装置を使用した矯正治療システムの名称です。高度な3Dコンピュータシミュレーションでクリンチェックと呼ばれる治療計画を通して、患者様一人ひとりの歯並びにあったマウスピースを提供し、行う矯正治療です。

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インビザラインのメリット

  • マウスピースを外して食事が出来る
  • 透明なマウスピースで目立たない
  • 通院回数が少ない
  • 痛みが少ない
  • 10代の虫歯リスクが低い
  • 金属アレルギーの心配がない

マウスピースを外して食事が出来る

インビザラインならマウスピースを外して、食事をしっかり味わう事ができます。また、取り外し可能ですので、お口の中だけでなくマウスピース自体も簡単にお掃除ができ衛生的です。

透明なマウスピースで目立たない

透明な医療用プラスチック製のマウスピースを利用するインビザラインは、装着してもほとんど目立ちません。だから、治療中であることを他人に気づかれる心配もなく、接客業の方でも安心して治療することが出来ます。

通院回数が少ない

お仕事が忙しい方や、遠方から通院の方の長期間の矯正治療の通院は大変です。インビザラインならコンプライアンスが確認できれば最長3か月くらい通院予約を開ける事ができます。

痛みが少ない

歯が動く初期の痛み(3~7日)というのはどんな矯正装置も必ずありますが、その後の痛みは格段に少ない傾向にあります。マウスピース自体はなめらかなフォルムで、口内炎などができる事はほとんどありません。矯正治療中の痛みは大きくは3つに分けられます。

1.歯の移動に伴う痛み

これは、歯への矯正力という刺激によって引き起こされる歯周組織の生体反応の結果です。歯と歯茎の境目にある歯根膜といよばれる薄い血管の膜が力よって侵襲され、それを修復しようと炎症性物質が増加し痛みが生じます。

この痛みが発生するのは、力をかけてから3時間ほどの時間差があります。「歯が浮いたよう感覚」で、上下の歯を噛み合わせると痛みが発生しますので、食事をするのがしばらく苦痛です。痛みは3-7日続きますが、その後は今までの痛みがウソのようになくなります。

歯が動く痛みというのは、全矯正装置共通です。もちろんインビザラインも例外ではありません。この歯の初動期間はちょっと歯に力がかかるだけでも痛いため、アライナーを取り外す際も痛みが出ます。

その後は、毎回の来院ごとに、2,3日だけ「少し締まったな」程度になります。歯が動く痛みは「矯正治療を始めるための儀式的なもの」と考えて、最初だけと思えば、気持ちも楽になるでしょう。

2.装置による刺激から起こる粘膜の痛み

歯の動く痛みはすぐ消失するのですが、その後はこちらが問題になる事があります。ブラケット装置のフックやワイヤーの切った断端が舌や頬の粘膜と擦れて口内炎を引き起こします。一度、口内炎になると、中々回復に時間がかかります。その点、マウスピースでの矯正治療は痛みが軽減されます。

 3.歯肉炎による痛み

治療が進むと意外とあるのが、歯肉炎です。磨き不足が原因で、赤歯茎が赤く腫れ上がるという状態です。こうなると歯ブラシをあてるだけでも痛いので、そのままプラークが残ってしまい悪化していきます。その点に関しても、マウスピースを使った矯正治療は、取り外して食事や歯を磨くことが出来るため、リスクは少ないと言えるでしょう。

10代の虫歯リスクが低い

特に10代のお子さんの矯正治療への心配として虫歯のリスクが上がる事があげられます。取り外しができるインビザラインの場合は、特別な配慮が必要なく、いつもと変わらない歯磨きで大丈夫です。デンタルフロスも通せます。

金属アレルギーの心配がない

プラスチック製の矯正器具なので、今まで金属アレルギーの影響でブラケットに よる矯正ができなかった方も、安心して 治療を受けられます。

インビザラインのデメリット

  • 装着する時間の確保が必要
  • 適応できない症状もある
  • ワイヤー矯正より時間がかかることが多い

装着する時間の確保が必要

インビザラインでは1日22時間以上の装着が推奨されています。多少これより短い装着時間でも問題はありませんが、自分で管理しながら装着する必要があります。

適応できない症状もある

噛み合わせには、様々なパターンがあります。

その中でインビザラインで動かしやすいパターンとそうでないパターンがあります。

◎治しやすいケース:開咬
○治せるケース:叢生・上顎前突・はさみ状咬合・反対咬合・空隙歯列
△治しづらいケース:過蓋咬合・上下顎前突・クロスバイト(左右に)

ワイヤー矯正より時間がかかることが多い

一般的に、ワイヤー矯正のほうが時間が短く終了する傾向があります。歯の動きはどんな矯正方法でも差はありませんが、インビザラインは歯科医師が調整できないので、何か修正しようとすると型をとってアメリカに送る時間のロスが出てきます。その分、インビザラインは時間がかかりやすいと言えます。

 

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