歯並びが悪い場合の歯磨きのやりかた

歯並びの良し悪しに関係なく、約8割の人が磨き残しがあると言われています。歯並びが良くても磨き残しがあるということは、歯並びが悪い人はさらに注意して念入りに歯を磨く必要があります。磨き残しが多い場所は、歯と歯の間や奥歯の奥、歯並びが悪くブラシが当たりにくい部分や詰め物の隙間などが挙げられます。

歯の重なり部分やすき間に食べカスが歯垢(プラーク)となってこびりつき、日常の歯磨きでは落としきれずにむし歯となってしまうことがあるからです。

歯並びが悪い人の歯磨きの仕方

縦みがき

歯並びが悪い人の歯磨きは、歯に対し歯ブラシを縦に立てて、上下に小刻みに動かす「縦みがき」が有効です。一般的に歯磨きは、歯ブラシを横に寝かせて左右に動かしますが、縦みがきでは、歯ブラシを歯に対して直角に当てるようにして磨いてください。縦みがきをすることで、歯を1本1本丁寧に磨くことができます。

特に、外側に突出していたり、奥に引っ込んでいる歯は、歯の側面に磨き残しが多い場所です。歯の表側、側面、裏側と1面ずつ順番に磨くようにすることで磨き残しを防ぎます。また、隣の歯と歯の間も忘れずに、毛先を入れ込むようにして磨くといいでしょう。歯ブラシはヘッド(ブラシ)が小さめのものを選ぶと、細かいところまで磨きやすくなるかと思います。

タフトブラシを併用

ヘッドがとても小さい「タフトブラシ」を併用すると磨き残しはさらに減少するでしょう。タフトブラシを使うことで、通常の歯ブラシでは届きにくい奥歯の奥や、磨くことが難しい前歯の裏側などもピンポイントで綺麗に磨くことができます。通常の歯ブラシで一通り磨いた後、タフトブラシを使って歯並びが悪い歯と歯の隙間や、デコボコした細かい部分にブラシを当て小刻みに動かします。ブラシの部分が小さく、柄も細長いので奥歯の奥まで届きやすいです。口の力を抜き、閉じ気味にすると奥まで磨きやすくなります。

また詰め物の隙間など歯の治療をした箇所は歯と歯の間がデリケートになっている場合が多いので、力を入れ過ぎずに優しく、歯と歯茎の間をなぞるように磨きましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを併用

たとえ綺麗な歯並びであっても、歯と歯の隙間は歯ブラシやタフトブラシでは十分に磨くのは難しいです。そこで、デンタルフロスや歯間ブラシを併用するとなお磨き残しは減少します。狭い隙間に無理やり歯間ブラシを入れると入った勢いで歯茎を傷つけてしまうことがあるので注意してください。

また、仕上げにマウスウォッシュを使うのも効果的と言えるでしょう。

定期的に歯のクリーニングを受ける

上記の方法で丁寧に歯磨きを行っても、歯並びが悪い人は歯並びが綺麗な人と比較すると、やはりどうしても歯垢が残りやすいです。定期的に歯科医院で歯のクリーニングを行い、歯垢や歯石を除去してもらうことで、どの場所に歯垢が残っているか、磨き残しが多いのかなどを把握することができます。把握できることにより次回以降、より注意しながら磨くことができるので、さらに磨き残しも減るでしょう。

歯ブラシの選び方

歯ブラシには種類がたくさんあり、普段何気なく選んで購入している方も多いのではないでしょうか?

歯ブラシは、毛の硬さを「硬め」「ふつう」「やわらかめ」から選べ、ブラシのヘッドの部分の大きさも異なります。また毛の細さも種類があり「太い」ものから「極細」まであり、多種多様な歯ブラシだからこそ、ご自分のお口の状態に合ったものを選ぶことが大切です。

歯ブラシが自分に合っていないと、ブラシが当たりにくく、きちんと隅々まで磨くことが難しくなります。よって細い歯と歯の隙間に入った汚れにブラシが届かず、磨き残しができてしまいます。その磨き残しが歯垢や歯石となり、虫歯や歯周病などを引き起こす原因となります。自分にピッタリの歯ブラシを選ぶことで、歯磨きの効率を上げることができ、磨き残しも減ると考えます。歯ブラシの選び方のポイントなどをご紹介します。

まず毛の硬さは、「ふつう」タイプがおすすめです。歯垢を落とすことのみを考えた場合であると、「かため」が一番落ちやすいですが、毛の硬さが硬ければ硬いほど、歯や歯茎がすり減りやすくなります。1度削られてしまった歯や歯茎を再生することは難しいので、強くこすり過ぎないように注意してください。「やわらかめ」は歯茎が弱い方や、歯周病で血が出やすいという方におすすめです。しかしその分汚れが落ちにくいので、丁寧に磨くようにしましょう。

二つ目に毛先の形の選び方です。一般的に平らになっている形状のものをおすすめします。毛先の切り口がギザギザになっているものだと、しっかりと歯に当たらず磨き残しにつながることが考えられます。毛先が平らになっていると圧力が均等にかかるため、きちんと歯に毛先が当たりしっかり磨けるでしょう。

三つ目に毛先の太さの選び方は、太めの方が硬くなってしまった歯垢(プラーク)などを除去するには向いています。歯周ポケットのケアを念入りにしたい方は、細めのタイプがいいでしょう。

四つ目に柄の形(持ち手)の選び方は、それぞれの好みによりますが、持った時に手にフィットするものを選ぶのが一番です。デザインよりも持ちやすさを重視して選ぶことが重要なので、どんな角度でも持ちやすく、しっかりと力の入るものを選ぶといいでしょう。

五つ目にヘッドの大きさは、一般的に下の前歯3本半くらいの大きさのものを選ぶといいでしょう。ヘッドが大き過ぎると奥歯や細かい部分に毛先が当たりにくく、磨き残しが起こりやすくなります。

六つ目にブラシの毛の材質もいろいろありますが、一般的に多く販売されている透明なナイロン素材で十分でしょう。動物の毛でできた歯ブラシもありますが、動物の毛はナイロン素材に比べてコシが無いため、歯垢が落としにくく、たんぱく質からできているため、口腔内細菌が付着しやすいです。しかしコシがない分、歯茎や歯を傷つけにくいので、歯茎が弱っている方などには向いてるでしょう。

歯並びが悪く、歯磨きがしにくいと、どうしても磨き残しは発生しやすくなってしまします。歯みがきで十分に除去しきれなかった食べ物のカスや歯垢は、口臭の原因にもつながります。

自分に合った歯ブラシを選び、マウスウォッシュなどで仕上げをしたりと日々の歯磨きを丁寧に心がけることが大切です。また日々の丁寧な歯みがきに加えて、定期的な歯科医院への受診もおすすめします。

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